オーラルフレイルって何?
フレイルは、高齢者における健康状態と要介護状態の間に位置する「虚弱な状態」です。フレイルから健康な状態へ戻すことができるかどうかで、将来、要介護状態になることを防ぎ、年齢を重ねても自立した生活ができ、健康を維持して、人生を謳歌できるかどうかが決まると言われています。 オーラルフレイルとは、「お口の中の虚弱」という意味で、フレイルとも大きな関係があり、要介護状態、寝たきり状態を早めてしまう重大な原因であるとして、近年とても注目されている概念です。お口には「食べる」「飲み込む」「息をする」「コミュニケーション」「唾液の分泌」などという様々な機能がありますが、それらの役割をうまく使いこなせなくなったと感じたらオーラルフレイルの前兆です。 オーラルフレイルが進むと、口腔機能低下症という段階になり、食べ物を噛み砕いて飲み込むことが難しくなる摂食嚥下障害という状態になり、その先にはフレイル、要介護状態、寝たきりと負のスパイラルにつながってしまうかもしれません。